ノードの維持管理
Symbol ノードを作成すれば、それが 手動 であろうと Symbol Bootstrap を使用していようと、ノードは ほぼ自律的 です。ただし、このガイドで説明するように、多少のメンテナンスが必要です。
通常のノードは クライアントのアップデート セクションだけを対応します。
クライアントのアップデート
新しいバージョンの Symbol クライアントは 定期的に リリースされます。追加された機能とバグ修正を適用したい場合は、最新バージョンのクライアントを使用するように ノードを更新 する必要があります。
さらに、ノードのクライアントバージョンが大幅に遅れている場合、他のノードがノードへの接続を拒否する場合があります。
すべての ピアノード で使用されるので、 Catapult client バージョン が更新するべき主たるバージョンです。加えて API ノード は REST コンポーネントのバージョン も更新する必要があります。
最新バージョンを確認する:
新しいバージョンのクライアントがリリースされるたびに、Symbol Twitter 、 Discord チャネル にて発表されます。 GitHub を監視することやリポジトリと 互換性表ページ でも最新のクライアントと REST のバージョンを確認できます。
ノードのバージョンを確認する:
ノードが使用しているバージョンは Symbol エクスプローラーノードリスト から確認できます。
もしくは、 API ノード である場合、直接問い合わせることができます:
クライアントバージョン:
/node/info
エンドポイントversion
プロパティ注釈
バージョン
は単一の 4 バイト整数としてエンコードされ、最上位バイトはメジャーバージョンを、残りのバイトはマイナー、マイクロ、およびパッチバージョンを示します。例, バージョン 16777472 (10進法) は 01000100h (16進法) バージョン 1.0.1.0 に対応します。
REST バージョン:
/node/server
エンドポイントrestVersion
プロパティ例では
restVersion
は "2.3.6" のようなバージョン文字列です。
ノードを更新する手順は、ノードの作成方法にごとに異なります。以下の該当するセクションを参照してください。。
Bootstrap で作成したノードをアップデートする
Symbol Bootstrap を使用して (ノードの立ち上げ ガイドに従って) ノードを作成した場合、最新の状態に保つのは非常に簡単です。
まず Symbol Bootstrap のアップデート をします (詳細は Symbol Bootstrap の使用 ガイドを参照):
npm install -g symbol-bootstrap
次に、ノードのデータフォルダ (通常は
target
) がある フォルダに移動 して ノードを停止 します。正確な停止コマンドはノードがデタッチモードで実行されていたかどうかによります。
symbol-bootstrap start --detached
を使用して デタッチモードで開始 した場合:target
フォルダタイプを含むフォルダから:symbol-bootstrap stop
デタッチモードで起動しなかった場合:
クライアントからのすべての出力を受けるターミナルを実行する必要があります。
Ctrl+C
を押下して停止します:
次にノードのデータフォルダの バックアップを作成 します:
cp -r target target.BAK
最後に、全ての必要なコンポーネントのバージョンをアップデートするために
--upgrade
フラグを付けて ノードを停止して再起動 します。必要に応じて
--detached
フラグも追加して、デタッチモードで開始します。symbol-bootstrap start --upgrade -c custom-presets.yml
ノードを再起動して コンポーネントのバージョンが更新されたことを確認 できたら バックアップコピーを削除 してもよいです。
手動で作成したノードをアップデートする
手動によるノードの立ち上げ ガイドに従った場合は、Catapult クライアントを再ビルドし、以前のデータフォルダを保持して、同じアカウントとキャッシュされたデータが再利用されるようにする必要があります。
必要な操作の概要:
実行中の Catapult クライアントを
Ctrl+C
で停止します。Update the Catapult client source repository with the latest version and build it again following the Catapult client instructions.
最初に起動した際と同じフォルダでクライアントを再起動します。データと構成ファイルは再利用されます。
注釈
上記の手順は機能しますが、新しいバージョンのビルド中にクライアントがオフラインになり、時間のかかる処理になる可能性があります。
ただし、クライアントをビルドしたのと同じフォルダから実行するのではなく、サーバを (make install
を使用して) インストール する場合は、前のバージョンの実行中に新しいバージョンをビルドするオプションがあります。このようにして、サービスの中断を最小限に抑える必要があります。
実施するステップ:
Catapult クライアントのソースリポジトリを更新して、再ビルドします。
起動中の Catapult クライアントの停止
新しいバージョンのクライアントをインストール
クライアントを再起動
投票キーの更新
ノードが 投票ノード の場合、動作するには有効な投票キーが必要です。セキュリティ上の理由から、これらのキーは 6 か月後に期限切れになるため、定期的なノードメンテナンスの一環としてキーを更新する必要があります。
Symbol Bootstrap を使用してノードを構築したかどうかに応じて、投票キーの更新に関する適切なセクションを参照してください。